会長 稲垣真理子からのご挨拶
会長 稲垣 真理子
はじめまして、この度新しく「コミュニティーWatashi」の会長に就任いたしました稲垣真理子です。
デュッセルドルフという街は日本人にとってはとても住みやすい場所ではありますが、日本と同じように住めるが故に、あえてドイツ人の生活の中に入っていかなくてもよいという状況をつくりだしています。そしてそのことが、お互いの国のことについて学ぶ機会を少なくているのではないかと私はいつも残念に思っています。
習慣の違いや教育・子育てに関する考え方が日本人とドイツ人で違うことに違和感を覚え、それが批判につながるのは、個々の考え方には様々な背景があることを知る機会が少ないためではないかと考えます。
「コミュニティーWatashi」は今、形を変えて新しくスタートを切りました。
日独言語のバイリンガル幼稚園のできるだけ早い開園を目指しています。
ドイツ人や日本人という枠の中に自分を閉じ込めるのではなく、もっと広い視野で子育てや教育を考え、ディスカッションをしたり、交流したりする中で、お互いの違いから多くのことを学べる機会をつくる場として、幼稚園を運営していくつもりです。
そして、同時に「コミュニティーWatashi」の活動を充実させ、子どもや大人が自分らしさを発揮して、共に楽しみながら参加できる講座やイベントを多数企画開催していきます。多くのみなさまと「コミュニティーWatashi」でお会いできることを楽しみにしています。
プロフィール
大学の保育科を卒業後、名古屋市の公立保育園に13年勤務後、1992年シュタイナー教育を学ぶために渡独。ケルン・ベルリンのシュタナー幼稚園、治療幼稚園で実習し、ヴィッテンの学校を卒業後、シュタイナー幼稚園教諭の資格を取得。
結婚、出産を経て、親子教室、コンサート、人形劇、講演会やワークショップなど様々なイベントを企画開催、20年以上に渡り日本クラブ主催の親子教室「ちびっこ集まれ」の講師を務め、日本人ファミリーの子育て、ドイツ生活をサポートする。2007年より「子育てサポート・ぶなの森」を主宰、シュタイナー教育を取り入れながら、子どもたちが子どもらしく生活できる環境づくりに力を入れている。2014より東日本大震災の被災地を支援し、宮城県亘理郡山元町及び周辺地域で、毎年音楽コンサートを開催する。2015年より、ドイツ国内、日本各地で子育て講演会やワークショップを開催している。
1999年~2000年、恵光幼稚園の開園準備、運営に携わる。